和食道の歩み
和食道は2018年、京都祇園の地に誕生しました。日本料理の本質を次世代へ伝えたいという想いから、料理人として長年京都の料亭で研鑽を積んだ創設者が、教育の場を設けることを決意したのが始まりです。
和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界から注目を集めています。しかし、その本質的な価値や哲学を理解する機会は、意外にも日本国内でさえ限られているのが現状です。調理技術だけでなく、季節を感じる心、食材への敬意、もてなしの精神といった、和食を支える文化的背景まで含めて学べる場が必要だと考えました。
私たちは、和食を単なる料理の技術としてではなく、日本の風土と歴史が育んだ総合的な文化として捉えています。そのため、プログラムでは調理実習だけでなく、食材の産地訪問、器の作り手との交流、季節の行事と食の関わりなど、多角的な学びを大切にしています。
京都という土地柄を活かし、伝統を守りながらも新しい視点を取り入れ、和食文化を次世代へつなぐ橋渡しとなることが、私たちの使命です。少人数制の丁寧な指導を通じて、一人ひとりが和食の奥深さを体感し、それぞれの形で和食文化を伝えていく担い手となっていただくことを願っています。
講師紹介
豊富な経験と確かな知識を持つ講師陣が、丁寧にご指導いたします
吉田 武志
主宰・料理長
京都の老舗料亭で25年間修行を積み、懐石料理の技と心を体得。伝統を守りながら、現代に合わせた和食教育に取り組んでいます。
中村 恵子
副主宰・講師
日本料理研究家として20年のキャリアを持ち、地域料理の調査研究に精通。食文化の背景まで深く伝える指導を心がけています。
佐藤 隆一
講師
京都市中央卸売市場での経験を活かし、食材の目利きと産地との関係づくりを担当。旬の食材の魅力を丁寧にお伝えします。
教育の質を支える基準
和食道が大切にしている、教育の質と安全性への取り組み
講師資格
全講師が日本料理アカデミー認定の指導者資格を保有し、教育に関する専門知識と豊富な実務経験を備えています。
食品安全管理
HACCP基準に準拠した衛生管理を徹底し、食材の保管から調理、試食まで、安全性を第一に考えた環境を整えています。
少人数制
各クラスは最大8名までの少人数制とし、一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導を心がけています。
食材へのこだわり
京都市中央卸売市場および契約農家から、旬の新鮮な食材を仕入れ、本物の味を学んでいただけるよう努めています。
教材の充実
オリジナルのテキストとレシピ集を提供し、自宅での復習や実践をサポート。いつでも学びを深められる環境を整えています。
修了認定
各プログラムの修了時には、和食道からの修了証を発行。学びの成果を形として残し、次のステップへの励みとしていただけます。
和食道の価値観
季節を敬う心
和食の根幹には、四季の移ろいを感じ、その時々の旬を大切にする心があります。春には芽吹きの力強さを、夏には清涼感を、秋には実りの豊かさを、冬には温もりを。季節ごとの食材が持つ個性を理解し、それを活かす調理を学ぶことは、自然と調和して生きる日本の文化そのものを学ぶことにつながります。
素材への敬意
食材は、生産者の手間と自然の恵みによって生まれます。その背景を知り、素材本来の味を活かす調理を心がけることで、食への感謝の気持ちが深まります。和食道では、食材の産地を訪れる機会を設け、作り手との対話を通じて、料理の背景にある物語を学びます。
もてなしの精神
和食は、食べる人への心遣いが込められた料理です。味だけでなく、盛り付けの美しさ、器の選び方、供する順序まで、すべてがもてなしの表現です。相手を思いやる心を形にする技術と感性を、実践を通じて身につけていただきます。
伝統と革新の調和
和食の伝統を学び、その本質を理解した上で、現代の暮らしに合わせた新しい表現を探求する。これも和食道が大切にしている姿勢です。古くから受け継がれてきた知恵を尊重しながら、今を生きる私たちなりの和食のあり方を考えます。